美味しんぼ15巻の感想レポートです。
本巻の特徴は、究極のメニュー作りが大きく展開を見せることです。
これまでどこまで進んでいるのか、いまひとつ不明瞭だった究極のメニュー作り。帝都新聞が対抗して「至高のメニュー作り」を取り入れ、新聞記事での月一勝負が生まれたことで、その進展が読者にも分かりやすく、物語的な引きも強くなったと思います。
これからどの程度のペースで直接対決が描かれるのか、注目したいです。
究極vs至高
海原雄山との久しぶりの直接対決。
雄山の黄身の味噌漬けの意外性や一転も二転もする展開が面白い。
家族の食卓
食育的エピソード。 両親が仲が良いと子供もよく育つ。子供にとっては両親が人間関係の基本。お互いのことに敬意と関心を払うことが重要。
アメリカでは肋骨ごと脇腹をそのまま焼く。
ふるさとの唄
東北では冬農業できないので出稼ぎで焼き芋をする。東北訛りが焼き芋の客寄せに良い。焼き芋のうんちくも豊富な良エピソード
ゆっくりじっくり焼くからビタミンCを壊さない。
下町の温もり
人情物。郷土料理が心を温める。
不思議な唐揚げ
山岡の鋭い指摘からの大人の対応が良かった。
大海老正月
食が美味しさ次第で、その町のことを好きにも嫌いにもなる。
フィッシャーマンズワーフは観光客向けのレストラン多い。海老やカニは死ぬと臭みが出る。
究極の裏メニュー
お祭り回。たくさんのメニューが登場して面白い、身近な食材で可能な料理も多く、興味深い。
気になったのは、サバの味噌煮に梅干し。
サバの旨味を吸って、酸味と塩味の角が取れて美味しい味とのことです。