三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

Netflix アグリーデリシャス エビとザリガニにみる文化と環境と政治の大問題

Netflixオリジナル ドキュメンタリーの感想レポート。

今回は最近配信開始されたオリジナルシリーズ「アグリー デリシャス 極上の食物語」第4話の内容をお届けします。

 

今回のテーマは、エビとザリガニ。

日本人では、ザリガニを食べるという習慣はあまり馴染みがありません。

なので、ザリガニを素手でムシャリムシャリと食べている姿を見ると、あまり良い気分になりません。ザリガニはなんとなく、日本の汚い水路とかにいるイメージが強いからかもしれません。

 

でも世界レベルでも、ザリガニよりも、えびの方が種類が多く、たくさんの国と地域で食べられていることがわかります。ザリガニは淡水の生き物で、エビは海水に生きているのである意味で当然かもしれません。

 

本エピソードで登場する都市はニューオリンズとヒューストン、ベトナムです。前回のメキシコシティに引き続き、本ブログで紹介した同じくNetflixオリジナルの「腹ぺこフィルのグルメ旅」でも登場した、ニューオリーンズとベトナムにスポットが当たるたり、二つの食文化の都市としての需要性がうかがえます。

 

mqchaso.hatenablog.com

 

 

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お話は二つの都市、食材、文化の比較で進行して生きます。

中でもニューオリンズとヒューストンの比較は興味深く見ました。

伝統的な食文化を重視する、それだけに排他的な側面のあるニューオリンズ

様々な国の食文化を取り入れ独自に発展してきたヒューストン。

 

その象徴として、ニューオリンズの伝統的なザリガニの茹で方と、ヒューストンのベトナムケイジャン料理の店。

 

デビッド・チャンとしては頑なに伝統を守るスタイルが理解できない様子です。自身が新しいスタイルを築いてきたからでしょう。

ニューオリンズベトナム移民の店で、ザリガニの茹で方は伝統主義なのに、奥でベトナムのフォーを作っているのを鋭く指摘するデビッドの姿が印象的でした。

 

シュリンプカクテルが美味しそうだったけど、一方で水産資源の保護の問題で築地市場が取り上げられたこと。

トランプ政権の移民排除の風潮の中で、食文化というものが国境を超えうるということなど、社会的にも意義がある見応えのあるエピソードだったと思います。