三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

子どものスマホ依存対策ー子どもの依存は大人の依存

 

 

「まずは、スマートフォンを子供の前で触らせない、隠れて触る、ゲームも見せない。触らせない。しばらく断つようにして、忘れてもらってたくさんやりとりしてください」

 

 

最近我が家では、1才半を迎えた末っ子シンジくんが、スマートフォンへの執着が激しいのが悩みでした。はじめのうちは、リモコンやらコントローラーを好んで触るのは、子どもだし、そんなものかとも思っていましたが、お姉ちゃんの時を振り返ると、どうも様子が違います。

 

大人がスマホを触っていると、近づいてきて触らせろと、大騒ぎするし

可愛い姿をカメラに撮ろうと、スマホを向けるとスマホが気になって、もはやポーズは撮ってくれません。俺にスマホを触らせろってな具合です。

お姉ちゃんの時はそんなことありませんでした。

 

おそらくきっかけは、レストラン等に行った時に騒いだりするので、スマホを渡して黙らせていたことでしょう。何度か渡すうちに執着が激しくなっていったんだと思います。

 

でも、渡した後の遊び方も姉二人とは随分違う印象を受けました。

例えば、同じyoutubeでも、娘たちはじっと動画を眺めていましたが、末っ子シンジは動画には興味がないのか、再生ボタンと一時停止ボタンを連打しまくって、ボタンの反応を楽しんでいる様子です。

 

 

心配した妻が、一歳半検診の時に、相談すると、別室の小児心理の専門家のところに連れていかれ、言われたのが冒頭の言葉でした。

 

先生曰く、デジタル機器というのは、刺激が強くて、気をつけていないとドンドンとその刺激を求めるようになってしまう。結果、落ち着きのない子に育ち、言葉の発達にも影響が出るとのことでした。

 

妻とも話し合い、しばらくデジタル機器は見せない、テレビもなるべく見せないようにしようということになりました。

 

言うは易し。夫婦共働きでは、どうしても家事の時間は子どもの目が行き届きにくくなります。そんな時にテレビを使うと安心して、家事ができるのも事実なのです。

 

テレビやスマホは、言わば、子供の面倒見の良い機器です。

親がそこに介入しなくても、子ども一人で過ごすことができるからです。その間、親は子どもから一時的に離れられるので、つい頼ってしまうのです。

 

一方、絵本やアナログなおもちゃは面倒見が悪いです。

一人で遊ぶことも多いですが、大抵長続きしません。例えば積み木なんて、一人で遊んでいたら、すぐに飽きます。親が横について、やりとりしてあげると喜ぶのですが。

頭では分かっていても、なかなかできません。なぜなら子育ての一番の大変さは、大人の自由が効かなくなることだと思っています。

大人に自由を与えてくれるテレビ、スマホは、見せすぎるといけないと分かっていても渡してしまうものなんですよね。

 

 

とはいえ、末っ子三男の場合、注意喚起されてしまった以上対策を取らなければなりません。

 

我が家は現在、熱帯魚の水槽みたいに空間の上下で棲み分けを行っています。

 

熱帯魚飼ったことありますか? 

 

熱帯魚って、魚によって水槽の上側で泳ぐか下側で泳ぐか特性があります。水族館の魚たちもそうです。あるいは、水槽の一番下、砂利(ソイル)の部分でエビを飼うこともあります。魚の糞を分解してくれるのです。

そうやって、限られた空間の中で生き物たちが棲み分けています。いわゆる生態系というやつです。

 

我が家もさながら水槽の生態系です。

大人のデジタル機器、スマホやリモコンは手の届かない、見えない、棚の上。

子どもたちのおもちゃは、子どもたちの手の届く範囲に置くようにしています。

 

触る必要がある時も、子どもから見えないように、背中を向け、立って触るようにしています。

それも、必要最低限に留めるようにするのです。あまり長時間だと気づかれます。

 

私の場合、勉強や読書にiPadを使っていますが、それも立ちながらするようにしています。

座ってしていると、ほぼ確実に近寄ってきますから。

この時はiPad買ってよかったと思っています。立ちながらノートを取れるのはiPadならではですから。

 

それでも、集中して取り組むのは難しくなってきているので、一歳半検診を受けてからは、テレビにも頼れないので、子供がいるときにiPadに触る時間も減っています。

 

 

その分、子どもたちに触れ合う時間は増えてきています。テレビをつけないと、子どもたちは当然大人の方に寄ってきますから。

 

今までいかにテレビやスマホに頼っていたかを痛感します。

子どもたちがデジタル機器に依存しているのは、なんのことはない、大人がデジタル機器に依存しているんですよね。

ちょっとしたニュースを見るのにいじったり、気になることを検索するためにいじったりしています。触れないとなると心がちょっと落ち着かないんですよね。

 

私はデジタル機器大好きなので、過度に制限することはあまり良くありません。デジタル機器は人類の技術と知識の結晶ですから、ありがたくこれからも使っていきたい。

 

でも子どもたちと向き合っていくためには強制的に機器を断つことも必要だと気づきました。

スマホがいじれないと本の一冊でも読んでやろうかという気になるものです。