安倍総理が2月28日に、全国の小中学校休校の要請を出しました。
コロナウイルス感染拡大防止のためです。
我が家には、レイ、アスカ、シンジの三人の子供がいます。いずれも未就学児なので、今回の休校要請とは直接関係ありません。
だからといって、対岸の家事ではありませんでした。
火の手はもうすぐそこまで迫っている。どちらかというと、そんな印象でした。
嫌な予感しかしなかったのです。
案の定、次の日、子どもたちを預けている保育園から、連絡が入りました。
内容は、保育園としては、検温などの条件をつけた上で、園児を受け入れるというものでした。
ただし、最後に一文。
育休中等の方には、可能な限り、家庭保育への協力をよろしくお願いします。
やっぱり、そうか。
妻と二人で肩を下ろしました。
我が家は夫婦共働き、妻は現在育児休暇中です。
一斉休校の指示があった時から、きっと我々のような人は、家庭での保育を求められるだろうな、と予感はありました。
家庭で保育するのは、あくまで協力の範囲ではあると思います。
ただ、育休中の人は、保育園登園を自粛するのが世間の論調でした。
インターネット、SNSでの書き込みを見ていると、家で見れるのなら家庭で保育するべし、というコメントがほとんどでした。
家庭保育といっても、我が家には三人の子どもがいます。
上から6歳、4歳、1歳。
日中、妻一人で遊び盛りな子ども三人の面倒を見るのは、骨が折れることです。
自由放任で遊ばせることができたら良いですが、目を離すわけにはいけません。
特に一番末っ子シンジくんはまだ1歳半です。
つい先日も、目を離したすきに、椅子から転落して大きな怪我をしたばかりです。
また、世間は自粛モードで、あまり街に出歩くこともよくありません。
しかも、我が家は両親の実家から離れていて親を頼ることもできません。
そんな過酷な条件の下で、保育園自粛というのは正直辛いものがあります。
ただ、保育園側も、病院に行かなくてはならないなど事情があれば、受け入れてくれる、と言っていただいているので、少し安心しています。
とはいえ、学校休校の間、家の中で三人の面倒をみる、というミッションをどう攻略するか、目下の課題となっていました。
世間的には、一斉休校に対して、行政や民間会社含めて、たくさんの支援策が出されています。
特に「学び」に関していえば、通信教育関係の会社が、一部の教材を無償提供したり、動画を配信したり、と充実しています。
一方、未就学児の保育の支援というのは、なかなか難しようです。
結局、未就学児の場合、親がつきっきりでみてあげないといけないので、教材や動画配信だけでは、根本的な解決になりません。
そんなことを思っていた日曜日。
我が家で行った、うどん打ちが、子供も大人もメリットがある一石二鳥のイベントであることが分かったのです。
そして、このことが、今後三月末までの家庭保育を乗りきる作戦のヒントとなったのです。
はじめに、わかったことは、うどん打ちは、子どもと一緒にやるのに最適だということ。
理由のひとつとして、材料が、小麦粉、水、塩、とお手軽なことです。どれも、家庭で揃うことが多い材料なので、コロナ感染が心配される中、わざわざスーパーまで買い出しに出かける必要がありません。
それとうどん打ちは、粘土遊びに通じるものがあります。
うどん打ちは、基本的に小麦粉をこねて、伸ばして、切る作業です。
形を作るのに、こねるのも、伸ばすのも、切るのも、全て粘土にもある作業なので、子供にとって取組みやすいんですね。
うどん打ちは工程数のバランスが良いです。
工程数は多すぎても、子供にとって複雑な料理になってしまいますし、工程数が少なすぎるとすぐに料理が終わってしまいます。
うどん打ちは、小麦粉と塩水を混ぜることからはじまります。
混ぜるのは、手早くする必要があるので、混ぜるのは大人が行い、子供には横からボウルに水を入れてもらいました。
そしてこねる作業。水を入れた小麦粉を一つの塊にします。
このあたりは完全に粘土感覚です。
次に、足踏み。塊にした小麦粉の塊をビニール袋に入れて、足で踏んで伸ばします。
これも子供たちは喜びながらやっていました。この工程は、うどん打ち特有の作業で、最も子供が喜ぶところです。
そして、綿棒で伸ばす。
これも子供たちにやらせます。
ポイントは、歯磨き方式で行うことです。
はじめは子供、仕上げはお父さん、にすると、うどんの質も担保できるし、子供も満足します。
伸ばしたうどんの素を、屏風畳みにして、最後切ります。
ここだけは親が見ていないとできないですが、子供にとっては、野菜を切るよりも、切りやすいと思います。
それで完成です!
なんといっても、子供でもやりやすいというのが、このうどん作りワークショップの魅力です。
このうどん打ちは、一石二鳥です。
ポイントは、ここで出来たうどんが、そのまま今日の料理の一品になるということです。
料理というのは、普段親が毎日しなければならないこと。つまりは家事です。
うどん打ちのような子どもと楽しめる料理は、保育と家事の両立につながるのです。
子どもにとっては学びになりますし、親にとっては今日の料理を手伝ってもらいながら、晩ご飯の準備になる。まさに、一石二鳥なんですね。
このことは、小学生をお持ちの家庭でも通用すると思います。
せっかく家庭で見るのだから、親にとっても、子どもにとっても、メリットのある方法が良いですよね。
そんな時にこのワークショップ型の料理がおすすめなんです。
他はタコ焼きパーティーや餃子づくりでも良いかもしれません。
とにかく、ひとつの料理に、保育と家事ふたつの意味を持たせることが重要なんです。
みなさんもワークショップ型の料理で、家庭保育を乗り切りましょう!