三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

誰かに頼み事をするときは、まずは手紙にしたためよう うまい言い方の見つけ方

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理不尽な頼みごとをしなければならなくなった日

 

休みの日、携帯に職場の先輩から電話がなりました。

 


嫌な予感がする。

そう思って、電話に出ると、

 


「先日の件、話つけてきたでー」

 


私は仕事で、その先輩にはある頼み事をしていました。

おそらく、先輩はそのお願いに、汗をかき、調整をし、報告してきてくれたのでした。

 


私は、恐る恐る口に出しました。

「実はその件、別の先輩からも声をかけてもらっていて・・・」

 


実は先輩に頼んでいた仕事は、複数の同僚や先輩に声をかけていました。

その案件について結論を出す期限が短く、同時並行でお願いにまわっていたのです。

それで、先に良い返事をくれていた先輩のことを優先してしまっていたのです。

 


先輩は、かなり怒られました。

先輩からすれば、よかれと思って動いていてくれていただけに、当然のことです。

 


そして、私の調整不足のせいで、どちらか二人の先輩のうち、どちらを取るのか決断しなくてはいけなくなりました。

二人のうち、一人については諦めなくて貰わなければいけなくなったのです。

 

 

 

仕事をしていると、相手に理不尽な物事を頼まなければならないことがあります。

それが本心でなくても、あるいは、自分自身の納得がいっていなかったとしても、自分が置かれている立場上、言いにくいことを言わなければならないこともあります。

 

 

 

それはとても難しいことです。

 


拒否されたらどうしよう?

怒られたりしたらどうしよう?

 


そんな思いが頭を駆け巡ってなかなか言葉がまとまりません。

いつまでも心のモヤモヤが頭の底に沈澱する感じです。

 


頼みごとは手紙にしたためよう

 


私は、そんな時には、相手に対して手紙を書くことにしています。

 


もちろん、実際に手紙を渡すわけではありません。

相手に口頭や電話で伝えるときでも、私は一旦手紙を書くようにしているのです。

 


なぜかって?

 


手紙は心や考えの棚卸し

 


それは、手紙として文章に落とすことで、心や言いたいことが整理されるからです。

いわば心や考えの棚卸しです。

 


人に物事を頼むとき、当然相手の立場、自分の立場、あるいは第3者の立場があり、

それぞれ伝え方によって、良い風に伝わる時もあれば、悪い風に伝わってしまうこともあります。

 


今回の場合では、

早く結論を出さなければならなかった私の立場と、

私から依頼を受けて行動を起こした先輩の立場、

それぞれに思っていることが違うわけです。

 


登場人物が多くなればなるほど、そこの立場を踏まえた発言というのは難しくなります。

私はそれを頭の中で整理するのが苦手で、手紙に落とし込むようにしています。

 


手紙にして、文字にすると、自分の考えがいかに曖昧であったかを思い知らされます。

 


手紙を書くメリットは他にもあります。

 


手紙を書くと相手目線になる

 

手紙に落とすと、自然と相手目線になることです。

 

手紙というのは、当然送る相手があるものです。

メモ書きであれば、どこまでいっても自分のメモです。

でも、手紙は相手に読まれること前提として書きます。

相手に読まれると思うと、人は相手を意識します。

 


こう言ったら、反発をまねくかもしれない。

こう言ったら、よろこんでもらえるかな。

相手からどんな反応が返ってくるのかを想像しながら、書き進めることになります。

 


そうすると自然と、相手目線の文章になって、こちらの気持ちが伝わりやすくなるのです。

 


手紙は、頼み事をするときの原稿になる

 

さらに、手紙を書くことは、原稿になります。


私は口下手で、話を伝えるときにうまく思いが伝わらない可能性があります。

 

そんなときに手紙は原稿になります。

あらかじめ、原稿として書いておけば、実際に話を伝える際に、おどおどすることなく、ハッキリと思いを伝えることになります。

 

実際、言いたいことが、まとまってないまま、話を進めてしまったときに限って、うまく話をすることができず、まごついてしまいます。

そうなると、相手に理不尽なお願いをしなければならないにも関わらず、悪い印象をあたえかねません。

 


考えの棚卸し、相手目線、原稿。

口頭であっても、相手に伝えるまえに手紙に落とし込むことは、効果絶大です。

 


実際に、先輩への調整に失敗した本件については、手紙をしたためたとうえで、後日きちんと話はをすることにしました。

 


「そういうことなら仕方がない」

 


先輩にとっては理不尽でしかない状況であっても、今度は反対に私の状況を慮ってくれる結果となりました。

手紙による相手目線の効果が、表れたのです。

それが結果として、相手からも相手目線を生み出してくれたのです。

 


私たちは仕事の調整をする際、ついつい、自分本位で要求してしまいがちです。

それが、手紙という形にすることで、それを相手本位にかえることができます。

結果として、それが、理不尽な要求であっても、相手の理解を得ることができるのです。

 


みなさんも、なにかお願いをしなければならないときは、一度心を落ち着けて、渡すにしろ、渡さないにしろ、手紙にしたためることをおすすめします。