三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

小学校低学年におすすめの家庭学習法 日常に算数を染み込ませる

f:id:mqchaso:20201216223312j:plain

 

「パパが教えてくれたからよかった。」

学校から帰ってきた娘がそう言いました。

 

私の企みは成功しました。

小学生をもつ親として、家庭教育のヒントを掴んだ気がします。

 

今回は小学校低学年の我が家での勉強方法について紹介します。

 

娘は7歳、今年から小学生です。

コロナで休校期間中があったこともあって、どうやって家庭学習させるか、頭を悩ませていました。

 

宿題はもちろん、家でさせるようにしていますが、

予習はどうするか? 

学校以上の勉強を家でさせるか? などです。

 

大学受験から学んだ予習の大切さ

 

個人的には予習が大事だと感じていました。

私は京都大学を卒業しています。振り返ってみれば、京都大学への入試に成功したのは、中学時代に培った基礎学力だと感じています。

 

塾講師時代、基礎学力が足りないがために中学生の内容まで遡るということを何度も経験してきたからです。

数学の勉強というのは積み上げです。

どこかのポイントで詰まってしまいますと、その後の学習内容にずっと響いてくるのです。

 

私自身基礎学力がついたのは、中学時代の塾だったと思っています。

その塾では、学校で勉強することの予習をしてくれています。

学校の教科書に沿ったことを教えてくれていたので、学校で習う時には、「もうすでに知っている」という状態で聞くことができました。

 

塾と学校と、繰り返し学ぶことができたので、より深く学ぶことができたと思っています。

 

そんな自分自身の経験から、娘の学習でも、予習が大事だと思っています。

 

小学生に予習させることの難しさ

 

小学生1年生、塾に通わせるほどの内容ではありません。

家で十分、予習の面倒をみてあげられるかな、と思っていました。

ですが、そんなに簡単にはうまくいきませんでした。

 

はじめ、学校から配られる一週間の学習予定を確認し、教科書の内容に沿って教えてあげようとしました。

 

しかし、子どもはほとんどそれに興味を持ってくれませんでした。

復習は、音読や計算など、実際に手や口を動かして行う学習です。

予習は、反対に親の言うことを聞いてもらう必要があります。

親だからと甘えるところがあるのか、教科書に書いてあることを説明しようとしても、なかなか聞いてもらえなかったのです。

 

小学校で勉強は疲れている。

1年生でまだまだ慣れない生活環境の中で、宿題に加えて、さらに予習をするのは、酷なことなのかな、と感じたのです。

 

そう思いながら、教科書をペラペラとめくっていると思いつきました。

 

 

算数は具体から抽象への旅

 

算数を日常とリンクさせれば良いのだと。

算数は、具体から抽象への旅です。

 

たとえば足し算なら、

「キャンディが5個あって、3個もらいました。全部で何個?」からはじまります。

キャンディがタイルに置き換わり、最終的に5+3=8という数式になります。

 

1年生の教科書を眺めていると、全てが日常の具体物からはじまって、計算につながっています。

つまり、普段の日常生活の中でも、算数的なことを教えていけば、自然と算数の力が身につくのではないか、そう思ったのです。

 

 

今週は、課題が「大きな数」でした。

10以上の数を習うのですが、10以上の数を扱うと気は、「10の位」というものを教える必要があります。

 

それをオセロで実践することにしました。

娘は最近オセロにハマっています。

 

オセロは最後試合が終わったとき、自分のコマを数えます。

いつもは、1から順番に数えていました。20~30あるオセロのコマ。数えようと思ったらそれなりの時間がかかります。

 

そこで、私は提案しました。

「こうやって数えたらいいんじゃない?」

 

オセロを10個ずつの束にして数えてあげたのです。

10数えた時点で娘は、「わかった、私にやらせて」と言って続きは、自分で数えはじめました。

 

その次の日、娘は学校の授業でまさにこの数え方を習うことになりました。

学校から帰ってきたあと、そのことを報告してくれたのです。

 

「パパが教えてくれたからよかった。」

 

 

算数を日常生活に染み込ませる

 

学校の勉強と言って教えようとすると、ハードルが高くなります。

勉強というものに、拒否反応を示します。

学習習慣をつけることは必要です。

宿題もあるなかで、1年生に求めるには限界の部分もあります。

 

ですが、算数は日常生活から抽象世界への旅です。

逆に言えば、日常生活から算数を学びとるチャンスが溢れているとも言えます。

オセロ、お金のお釣り、自動車のスピード、料理の分量。などなど。

 

そんな日常生活の中で算数の考え方を教え込んでいけば、自然とそれが学校での勉強の予習につながるのではないか。オセロの予習でそんなことに気がつきました。

 

あくまでこれは予習方法の一つです。

学校のカリキュラムの内容を見ながら、その次に習うことについて、日常生活でひっそりと伝えていくことで、これから5年、10年と続く学校の勉強の土台になるのです。

 

学習効果だけではありません。

親にとっても、子どもにとっても、ある程度楽しみながら、勉強できる内容ですし、親子のコミュニケーションにもつながります。

 

小学校低学年くらいのお子さまをお持ちの方は、サブリミナル効果のように、日常生活の中に算数を染み込ませる。是非家庭の中で実践してみてください。