三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

ニンジンの冬まき栽培に挑戦! 年内収穫後のスペース有効活用

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今年も仕事おさまりました。

お仕事・家事・育児頑張ってきたみなさん。お疲れ様です。

 

今年はなんといってもコロナ禍の一年でした。

年末年始は旅行はおろか、帰省や初詣も行けなさそうなので、家庭菜園にいそしみたいたいと思っていました。

普段は仕事で週末しか土いじりすることができないから、今年は特にそう思いました。

 

ところがですね、野菜づくりというのは、年末が一番作業が少ない時期でもあるんですね。

やはり寒い冬は野菜の成長も止まりがちになるので、その分作業も無くなってしまうんです。

秋に植えたレタスやコカブもほとんど収穫してしまって、借りている市民農園にも空きスペースができてしまいました。

 

そこで、冬場からの空きスペースを有効活用するために、今年は冬からのニンジンづくりに挑戦することにしました。

 

せっかくコロナで時間もできた年末年始です。

初めての試みにチャレンジすることにしました!

 

 

そもそも冬からニンジンは栽培できるのでしょうか?

色々調べてみるとニンジンの冬まきは結構むずかしそうなことがわかりました。

ポイントは、ニンジンの発芽にありそうです。

 

ニンジンは発芽したら半分以上成功!

と言われるほど、発芽するかどうかが鍵になると言われています。

 

この鍵を開けられるかどうかは、

冬の寒さと乾燥に勝てるかどうか? 

にかかっていそうです。

 

寒さとの長期戦を覚悟する。

ニンジンの発芽適温について調べてみると適温は15℃ー25℃とあります。

年末年始は最高気温こそ、10℃を超えるのですが、朝の最低気温は3℃前後です。

年末年始には大寒波も控えています。

 

一方で15℃以下だと全く発芽しないかというと、そういうことでもないようです。

例えば、8℃で発芽に約30日間かかるとかいてありました。

かなりの長期戦を強いられそうですね。

しかも、8℃でそれですから、なんらかの対策は必須になりそうです。

 

乾燥大敵

人参の発芽率が悪い理由に、人参は乾燥に弱いことが挙げられそうです。

寒さと乾燥に弱いなんて、まるで女性のような野菜ですよね。

そう言われて見れば、人参は野菜の中でも綺麗な紅色をしています。

 

乾燥に弱いのにはわけがあります。

野菜の種というのは、土の中の水分を吸収して発芽します。

ところが、人参というのはものすごく水分の吸収力が弱いのです。

その力はなんと大根の1/6程度。

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人参の吸水力

 

しかも、冬というのは、雨もあまり降らずに、土が乾燥しやすいです。

人参を育てるにはあまり良い環境といえないかもしれません。

 

しかしながら、そもそも人参を育てようと思ったきっかけは、私が普段試聴している塚原農園さんのYouTube番組で冬場の人参の種まき動画を見たからです。

なかなかプロとは違って上手くいかないと思いますが、何事もチャレンジです。

 

冬を乗り越えた先にあるのは花咲くスイッチ

寒さを乗り越えるだけならなんとかなるかもしれません。

でも、そこで待っているのはとう立ちの恐怖です。

 

とう立ちとは、野菜に花が咲いてしまう現象です。

多くの野菜は冬の寒さに当たったあと、暖かい気候になると「春」を感じて花を咲かせます。

花を咲かせてしまうと美味しくなくなってしまいます。

 

今回植えた人参が発芽して成長して大きくなる頃には、おそらく「春」です。

収穫して美味しく食べられるのが先か、春になって花が咲いてしまうのが先か、勝負です。

そこに冬場の野菜づくりの難しさがあります。

 

こればかりは、基本的には気候との勝負なのでなんともならないことが多いですが、できるだけ、花咲くのが遅い品種を選ぶと良いと言われています。

 

今回私が購入したのは「陽明五寸」冬どりで、冬まきは推奨されていません。

ちょっと品種選びを間違えてしまったかも、と思っています。

 

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失敗したかな?

 

寒さと乾燥どうやって乗り越えるか?

 

ここまで、人参の特性について書いてきました。

なかなか冬場の人参づくりは苦戦しそうです。

そこで我が家の対策について紹介します。

 

  1. 種まき後の鎮圧
  2. 不織布被覆
  3. 水やり 

 を行っています。

 

まずは、種まき。

ここで重要なのは、タネを撒いて、土を被せたあとポンポンと土を抑える作業です。

鎮圧と呼ばれたりします。

 

他の野菜でもこういう作業はしますが、人参では特に重要です。

なぜならそれが乾燥対策になるからです。

タネを撒くために土をほじると、土の粒々がパラパラと柔らかくなります。

土がバラバラの状態だと、水分が蒸発しやすくなるんですね。

そうすると土の表面が乾いてしまいます。

人参の大敵、乾燥です。

そこで、土をポンポンと抑えると、土の締まりがよくなって乾燥防止になるのです。

 

ただし、ここで注意があります。

人参は光を受けて発芽する性質があります。

あまりタネを深く植えすぎると、光が土の中に届かず、発芽できなくなってしまいます。

くれぐれも深植えには気をつけましょう。

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種まき後のポンポンが大事



 

次に、不織布です。

冬場の不織布は、野菜にとっての布団です。

タネをまいたあと、ホームセンターで買った不織布を畝にかけます。

通常だとここで、不織布は一重ですが、今回は二重にかけてみました。

何せ今は厳寒期。年末は大寒波が予想されます。

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布団をかけてあげました



 

さらに、今回はトドメにビニールもベタがけしてみました。

あまりこういうことを書いている本はありませんが、ビニールトンネルにするだけの材料もなかったのでとりあえずの対策です。

二重三重の対策ですね。

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トドメのビニールかけ



最後は、水やりです。

通常秋冬野菜、冬場はほとんど水をやらずでも育てることができますが、相手は乾燥大敵の乙女です。こまめに水やりをするようにしました。二日に1回程度でしょうか。

いつもなら仕事で週末にしか作業できないのですが、今は幸い年末年始。この年末年始の間だけでも、水やりをこまめにしていきたいと思います。

 

それに加えて、品種選びも大切です。

これから挑戦する人は、「晩抽性に優れた」とか書いてあるタネを選びましょう。

私の調べでは、タキイ種苗の向陽二号などが良さそうです。

 

さて、ここまで冬まき人参の栽培法について紹介してきました結果は出るのはまだこれから先ですが、また結果出たら、こちらでご紹介させていただきますね。

 

それではみなさん良い年末を!