三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

玉ねぎの苗はなぜ浅植えしてはいけないのか?

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育児も仕事も趣味も妥協しない。

本ブログのテーマです。

 

今回週末の時間を使って、育てている家庭菜園の野菜たち。

来年は今以上に家庭菜園に費やせる時間が少なくなることが予想されます。

育休中の妻が仕事に復帰するからです。

 

そこで妻の復帰を見越して畑野菜もあまり手のかからないものにシフトすることにしました。

今回選んだのは玉ねぎです。

玉ねぎは、植え付けた後は、冬を越して、春先くらいまで、ある程度ほったらかしでも栽培できる品目です。とはいえ、スーパーで並んでいる北海道の玉ねぎのように、規格のビシッとそろった玉ねぎを栽培するのは結構難しいです。

家庭で消費するくらいであれば、大きさが不揃いでも十分でしょう。

 

というわけで、ホームセンターで買ってきた玉ねぎの苗を畑に植え付けます。

植え付け前に、園芸の本を開くと、

「玉ねぎは深植えしなように」

と書いてあります。

 

玉ねぎの根っこに近い白い部分を、完全に土に埋めないように植えるのがコツだと書いてあるのです。

しかしながら、実際にやってみるとこれが結構難しい。

浅植えになるので、倒れたりしないか、ちゃんと根っこが張るか心配になりました。

 

ホームセンターの苗があまりにもひょろひょろとしていたかもしれません。

植え付け時期も気持ち早かったかもしれません。

 

いずれにせよ、ちょっと心もとない形になりました。

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そもそも、どうして玉ねぎは深植えしてはいけないのでしょうか?

深植えすれば、しっかりと根っこを土で被せることができるので、ヒョロヒョロの苗をしっかりと自立させることができます。

 

玉ねぎは、そんなに根っこが地中にしっかり張るタイプの野菜ではありません。

ですから、それだけしっかりと土で支えてあげても良いような気もするのですが。

 

 

調べていくと浅植えの理由には、

「玉ねぎは一体どこを食べているのか?」

 

という疑問に関わってくることがわかりました。

 

 

さて、玉ねぎはどこを食べているのでしょう?

 

1.葉っぱ

2.茎

3.根っこ

 

答えは、私の予想では、多くの人や茎や根っこと答えるのではないかと思っています。

まるまると太った球形が、芋類などの地下で養分を蓄えるタイプの野菜を想像させるからです。

 

正解は、葉っぱです。

 

 

玉ねぎの場合、葉っぱの根元の部分の葉っぱが膨らんで球形になっているのです。

植物からしたら、そこに栄養を溜め込んでいるわけです。

玉ねぎは、畑で育てている時は、ネギのような緑の葉っぱもあるので、違和感があるかもしれません。葉っぱの一部が膨らんで玉ねぎになっているんですね。

 

 

では、茎はどこにいったのでしょう? 

下の図をご覧ください。

玉ねぎを縦半分に切った時の断面図です。

 

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玉ねぎの断面

断面

いつも調理するときに三角形に切り落とす部分があります。

実はあそこが根っこになっています。

玉ねぎの根っこは短縮茎とも呼ばれていて、要は、ちっちゃく凝縮されているわけです。

 

逆に言えば、球形の部分は、凝縮された茎から伸びているので、やっぱり葉っぱになるわけです。

 

 

さて、浅植えの話に戻りましょう。

ここまで来たらピンときている方も多いでしょう。

 

玉ねぎが膨らむ部分は、葉っぱです。

もし深植えして、玉ねぎが膨らむ部分が、土におおいかぶさっていたとします。

どれくらい埋まっているかもしれませんが、土が邪魔をして、あまり玉ねぎ自体が十分に膨らむことができません。

特に横への広がりが難しくなるので、玉ねぎの形は縦長になります。

 

ちなみに、玉ねぎも浅植えしすぎるとそれはそれで、球が膨らむときに土に邪魔されないので、

横に横にと広がる力が働くのか、扁平な玉ねぎになるわけです。

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つまり、玉ねぎは植え方一つで大きさが大きくなったり、縦長だったり、いろんな形になるります。

 

もっとシンプルに言えば、玉ねぎは葉っぱです。

葉っぱが地上にあるのは当然です。

 

なんとなくのイメージとして、玉ねぎを土の中に埋まっているものとして考えるイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

畑の玉ねぎの写真をグーグルで検索してみてください。

ほら、玉ねぎは、葉っぱが膨らんで球形になった後も、多くの部分が地上に顔を出していることが分かります。

土に埋まっているわけではありません。

 

まるまると太るために、植え付けのタイミングで、少し残しておく必要があるのでした。

 

ここまで玉ねぎを浅植えしなければならない理由について書いてきました。

園芸の本では、浅植えの理由について、深く書いていないことも多いです。

作業内容の背景にある知識を得ておくと畑作業がより楽しくなるかもしれません。

 

 

 

しそジュースの謎

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「昔の人は、どうして、しそをジュースにしようと思ったのだろう?」

 

高校生のとき、友人の家でしそジュースをふるまわれたことがあります。

その時のしそジュースの美味しさは今でも心に残っています。

氷がたっぷり入ったグラスに注がれたしそジュースは赤色が綺麗で、夏の蒸し暑さにだれた私に、清涼感を与えてくれました。

 

ただ、しそは葉っぱです。

どうして、昔の人は、葉っぱをジュースにしようと思ったのか、私には不思議でなりませんでした。

確かに、あの香りの豊かさはジュースにあうのかもしれません。

とはいえ、所詮は葉っぱです。

 

ミカンやイチゴ、ブドウをジュースにする。もともと甘味のある果物をジュースにするという発想なら、わかります。

 

葉っぱを、よもやジュースにしようという発想が、若い自分には到底理解できるものではありませんでした。

 

それから20年の月日が経って、ようやくしそジュースの理由がわかった気がしています。

 

きっかけは菜園でした。

我が家では数年前から、家庭菜園用に貸農園を借りています。

妻の発案で、昨年からはしそも

育てるようになりました。

しそといっても、赤いしそではなく、青しそです。

 

育ててみてはじめて、家庭菜園でハーブや香り野菜を育てるのは理にかなっていることに気が付きました。

自分が使いたい時に、使いたい量だけ収穫できるからです。

 

スーパーでハーブ類を買うと、わりにあわないと感じることが多いです。

大葉を買ったけど、使い道が見つけられずに捨てた経験があるのは、私だけではないはず。

そういうわけで、好きなときに収穫できるのは楽しみでした。

 

でも、その時は知らなかったのです。

しそは、田舎では雑草扱いだってことを。

 

そう、しその生命力は、私の想像をはるかに超えていました。

 

1年目はまだそうでもありませんでした。

しそは、ちょろちょろ生えてくるくらいでした。

 

 

でも、2年目になると種が残っていたのか、一気に成長してきました。

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隣でスイカを育てていたのですが、スイカなんてなんのそのでしそは成長します。

 

はじめは、つまものとして、当初の目論見通り、必要な分だけ収穫して持って帰っていました。

 

でも、大葉なんて毎回毎回料理に使う野菜ではありません。

だんだんと成長スピードに、収穫がまったく追いつかなくなってきました。

 

仕方なく、大量に収穫した大葉を、となりの家のおばあさんに分けてあげました。

その大葉は、韓国風のエゴマのヤンニンジャン漬けのような、ご飯に大変あう料理にして返してくれたのです。

 

このときばかりは、本当に菜園をやっていてよかったと思いました。

余った大葉を大量消費できたばかりか、おばあちゃんの手によっておいしい料理に代わったのですから。

 

ただ、おばあさんを頼りにしたのも束の間、まだまだしそはあります。

 

そこで、はじめて私は出会いを果たすことになります。

 

スマートフォンで、「しそ 大量消費」で検索すると、大量に出てきました。

しそジュースのレシピです。

 

「そうか、その手があったか」

心の中で、私はガッテンをしていました。

 

田舎では、しそは雑草扱いと言いました。

でも、雑草とはいえ、しそは香り豊かな植物です。

昔の人は、なんとかこれを活用しようと知恵を絞ったのだと思います。

 

大量にできたしそをどうするか?

清涼感のある香りを活かして、ジュースにして夏の涼をとることを考えたのです。

 

一枚一枚なら思いつかないようなことも、大量のしそを目の前にしてようやく発想できたのです。

 

さっそく、しそを収穫することにしました。

今度は、チマチマと葉っぱを収穫するのでなく、株ごと根本から切り取ります。

普段は、しそは、葉っぱが伸びる先の柔らかい部分を収穫します。

 

ジュースが目的なので、葉っぱの大きさや傷などは気にせずに収穫できます。

しそというのは、揉んだり触れたりするとふわっと香ります。

株ごと収穫している分、香りはいつもより強めに感じました。

 

帰ってから、子供たちと一緒に収穫したしその葉を枝から切り取る作業をします。

 

 

そして、葉っぱを鍋に詰め込んで煮出します。

しそだけでは、甘味にかけるので、砂糖も加えます。

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最後にクエン酸を加えてほどよい酸味を出します。

これで完成!

 

 

子どもたちも喜んで飲んでいました。

 

一番下のシンジくんは、「しそじゅ~ちゅ」と言っておかわりを求めるほどです。

 

見た目ただの葉っぱにも関わらず、ジュースにしようと思ったのは昔の人たちです。

 

スマホどころかインターネットすら無い時代。

先人の知恵には驚かされます。

 

しそジュースにまつわる長年の謎が解けて、ジュースの後味もさわやかに脳内もスッキリです。

 

 

朝顔とメダカ水

 

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「レイちゃんの朝顔だけが青々としててびっくりした」


7歳になるレイちゃんが、夏休みの間だけ家に持ち帰っていた朝顔の花。

夏休みの宿題として定番の、毎日観察して、花が咲いたら記録をつけるというものでした。

私自身は仕事が忙しく、朝顔の様子をみる余裕はありませんでした。

だから、妻にそう言われても、朝顔がどうだったかも、はっきりと思い出せませんでした。

毎日のように、その朝顔の横を通っていたのに、人というのは意外に周りがみえていないものです。

いや、正当化するわけではないけど、みえていたとしても、レイちゃんの朝顔がよく成長していたかどうかなんてわからなかったと思います。

ほかの朝顔と比べられませんから。

 


妻も、レイちゃんの朝顔が、よそよりもよく成長していると気づいたのは、二学期がはじまって朝顔の鉢を学校に持っていた時のことでした。

妻に、そのことを言われた時は正直半身半疑でした。

朝顔なんて、日当たりや水の加減で成長に差がでるのは当たり前だと思ってたからです。

 


でも、妻の様子がおかしい。

取り憑かれたかのように朝顔の成長について、スマホで調べていたのです。

「そんなにも気になる?」

「だって、それくらい成長が違うから。 ほかの子のはもう枯れかかっているのに。レイちゃんのだけ生き生きしてるから気になって。」

 


そこまで、言われると私も気になりはじめます。

 


「農薬やったせいかな」

「うーむ」

 


実は我が家では、畑を借りて家庭菜園もしています。

その畑で使う農薬があったので、妻が学校の朝顔を育てるのに使っていたというのです。

 


確かに、他の子と栽培環境が違う部分となると、農薬になってきそうです。

それでも、農薬というのは虫がつくのを防ぐものです。

作物の生育に、そこまで差が出るのでしょうか? 

私はまだ、半身半疑の状態でした。

 


そこで、私は、朝顔を直接見に行くことにしました。

ちょうどその日は二学期はじまって最初の土曜日でした。

レイちゃんと一緒に学校に向かいます。

 


土曜日の学校、運良く(?)扉が開いていたので入ります。

レイちゃんに手を引かれ奥へと進んでいくと、それらしい朝顔の並びが見えてきました。

 


「あれが私のだよ」

レイちゃんが指さしたのは、一番奥の鉢でした。

 

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目を疑いました。

妻が言ったとおりでした。

レイちゃんの朝顔だけが生き生きとしていたのです。

 


他の朝顔たちは、もう夏の終わりを告げるかのように葉っぱは黄色くて、寿命を感じさせる姿になっています。

一方でレイちゃんの朝顔だけが、まだ夏真っ盛りを生きているかのように、葉っぱが青々としていたのです。レイちゃんの朝顔はまだ夏休みを過ごしていたのです。

 


確かに妻が原因を調べたがるのも、うなずけます。

繰り返しますが、レイちゃんの朝顔「だけ」なんです。

それもはっきりとした違いです。

偶然では片付けることのできない決定的な差があったのです。

 


急いで家に帰って報告します。

妻ともう一度、その原因について、議論しました。

 


確かに、今となっては農薬というのは、可能性としてはあるかもしれません。

他の家の朝顔との違いといえば、それくらいでしたから。

でも、どうも納得がいきません。

農薬一つで、成長にここまで差がでるものか、と信じることが出来なかったのです。

 


ふたりで、うーん、うーん、唸っていると妻が一言つぶやきます。

 


「メダカ 水」かな。

 


「……それだ」

答えがわかったきがしました。

 


朝顔の水やりのとき、妻はメダカの水換えのために、水槽の水を鉢に与えていました。

 


我が家では何年か前から、メダカ を飼っています。

メダカ というのは、産んだ卵を、親メダカ のいる水槽から保護する必要があります。

放っておくと、親メダカが卵を食べてしまうからです。

妻は、それに耐えられなかったので、メダカ が卵を産むのにあわせて、新しい飼育スペースを用意していました。メダカ がどんどん卵をうむので、それにあわせて屋外にタライを用意し、そこでメダカ を飼育していたのです。

 


そうして、どんどんメダカ の数は増え、今ではタライ3つ分です。

 


タライで育てているので、水を浄化させる意味も含めて、定期的に水を入れ換えているわけです。

その際のメダカ のタライの水を朝顔にあげていたわけです。

 


実はこのメダカ水、ただの水とは違います。

メダカ を飼育する水槽では、当然メダカ のご飯の食べ残しや、メダカ のフンが含まれています。

その水は、ちょっと濁った水になります。

これが植物にとってはよい栄養分になるわけです。

 


自然の循環を思い出してください。

子ども科学教室で子ども達が質問します。

 


野生の動物のうんこが、溜まっていったらどうなるの?

溜まらない、が正解です。

土の中にいる、微生物が分解して植物の栄養分になります。

 


それと同じことが我が家の朝顔でも起きていました。

メダカのフンがたっぷり入った栄養水をいいタイミングで入っていたのです。

 


江戸時代の農業は循環型と言われています。

それは街中で出た、人間の糞尿を郊外の田畑に持ち出し、肥やしにしていたからです。

そんな環境保全型農業の見本となるような、農業がこの我が家でも行われていました。

 


これは結構自分の中では発見です。

おそらく朝顔はどんなご家庭でも小学校で育てると思います。

メダカの飼育と合わせて、朝顔を育てれば、一種の環境教育にもなるのではないでしょうか?

 


メダカのフンだろうと生き物の資源に無駄なものはありません。

そんなことを学校の中庭に一つ青々と輝くレイちゃんの朝顔を見ながら思うのでした。

《園芸コラム》家庭菜園初心者にニンニクをオススメする理由

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おすそわけしたらよろこばれたニンニク

「たくさんとれたね」

貸し農園に行くと、大体いつもいるおばあちゃんが今日も声をかけてきた。

おばあちゃんは、世話焼きで、アレやコレやと野菜の栽培のことを教えてくれます。

(そして、監視に近い形で我が畑を見守ってくれている。)

世話焼きばあちゃんも、私がニンニクを収穫しているのを興味ありげにみていました。

 

「立派じゃないか」

「何もしていないですけどね」

そう、確かに私は何もしていません。ニンニクはある程度放っておいても作ることが出来る作物なんです。

そんなニンニクをじーっと見ていたから、私はあることに気付いて慌てて世話焼きばあちゃんに言いました。

「あ、よかったらおひとつどうぞ」

「いいか?そしたら遠慮なくひとつもらうわ」

あぶないあぶない、もうちょっとで私は気の利かないレッテルを貼られるところでした。

世話焼きばあちゃんは、きっとニンニクが欲しくて、世話焼きでなく、「褒め」てきたのだと思いました。

 

今回おばあちゃんに、ニンニクを渡すことができてよかったなと思っています。

貸し農園では、物々交換が行われています。

私自身も何度か菜園の利用者に野菜をおすそわけしてもらいました。

私といえば、いつもそんなに良いものができるわけでもないし、人に譲れるほどたくさん収穫できるわけでもありません。

いつももらうことばかりで、あげることができていなかったのです。

だから今回、こうやってニンニクが喜んでもらえたのはとても嬉しかったのです。

 

そのまま収穫したニンニクを実家の親にもお裾分けしました。

するとこちらもいたく喜んで。

「すごいね。ニンニクって難しでしょう?助かる」

ニンニクが難しいと感じているのは、たまたま親が作った時は病気か何かにやられたのだと思います。ニンニクはそんなに難しくはありません。ほったらかしでもできました。

 

でも、スーパーに並んでいるようなまるまる太ったニンニクを想像すると、そこはやっぱりプロとアマチュアでちょっと違います。。写真で見てもらってもそのばらつきの違いはわかると思います。

 

でも今回ニンニクのお裾分けして、ニンニクがいかにありがたられるかが分かりました。

 

貸し農園を借りたらまずはニンニクを栽培することをお勧めできるのでないかと思いました。

 

貸し農園のあの世話焼きばあちゃんは、ニンニクを譲るとなぜあんなにも喜んだのでしょう?

答えは簡単です。

ばあちゃんは、ニンニクを作っていないからです。

作っていないものをもらえるのであれば、それは嬉しいことです。

 

実は、これは世話焼きばあちゃんだけの話ではありません。

他の利用者の皆さんもニンニクを作っていません。

 

貸し農園でニンニクがあまり栽培されていなかった理由

 

だからニンニクがありがたられるのです。では、なぜありがたられるのに、みんなニンニクを育てないのでしょうか?

 

 

それはニンニクは食材としては魅力でも、園芸としては面白味にかけるからです。

貸し農園に借りている人は私含め、収穫した野菜の美味しさを求めるのはもちろんですが、野菜の栽培過程そのものを楽しんでいます。

 

実際に「○○を育てるのは面白い」といった表現を聞くことがあります。

それは栽培過程を楽しんでいるのです。これこそは園芸と呼べるでしょう。

 

ニンニクは基本的に放任で育ちます。

肥料はやりますが、トマトやなすのような途中の管理はほとんどいらないですし、白菜やブロッコリーのような育てていて蕾が大きくなったり、葉っぱが巻いたりと楽しいと思える要素は少ないです。

葉っぱは地上にずっと出っ放しですし、地下は見えないですから。

 

あとニンニクは、ものすごく栽培に時間がかかります。

秋ごろに植えて次の6月になるまで、ずっとじっとしています。

私の貸し農園は月5,000円。とても高いです。

とても高いのに、大して見た目にも変化に乏しいニンニクが居座っていたら、もったいないと思います。

限られたスペースなので、効率よく回していきたい、と思うのが本音だと思います。

 

だからこそ、新しく貸し農園を借りるような人にこそ、ニンニクを育てると良いと思います。

というのも、他の人が育てていないので、自分だけの楽しみができるし、人へのおもてなしにも使うことが出来るからです。

 

ニンニクのおすそ分けで貸し農園の利用者同士のコミュニケーションに

 

幸いニンニクが出来るのは、夏野菜が収穫する前の時期です。

ナス、トマト、きゅうり などオーソドックスな野菜を育てている人にとっては、何も収穫するものがありません。

みんなが何もなくて困っている時に、お裾分けするのが良いと思います。

特に初心者は貸し農園で他の利用者に一定認めてもらえることが重要です。

やはり、不特定の方が使っていらっしゃるので、農園で良い印象をもたられていないと後でひどい目に遭います。

実際、貸し農園に行くと、たまに他の利用者が、文句を言ったりしているのが耳に入ってきます。

 

それでみんながあまり作っていないニンニクをあげることで、貸し農園で認めてもらうのです。

 

自分にとっても、スーパーで買うとそこそこの値段のするニンニクが収穫出来ると、端境期でも収穫の楽しみを楽しめるので、なんだか得した気分になるわけです。

 

というわけで、これまで初心者はニンニクをいかに作るべきかについて語ってきました。

野菜の品目に注目して育ててみると意外なところで周囲にウケるかもしれません。

 

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《園芸コラム》スイカの葉っぱが巻いてしまった3つの理由

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菜園で一番子供が収穫を楽しみにしている野菜があります。

イカです。

うちの子供たちはみんなスイカが大好きです。

夏の暑い時期に食べるそれは確かに最高です。

一般家庭だと、一玉はかなり大きいと思いますが、我が家ではペロリです。

3人の子供たちがあっという間に、胃袋に収めます。

 

昨年作ったスイカは、ファーストラッキーだったのか、すごくたくさん実をつけることが出来て、何回か収穫することが出来ました。あまり甘さはありませんでしたが。

野菜の中でも、うまく作るのが難しいのがスイカです。

 

とはいえ、昨年うまくいったから、調子に乗って今年もスイカの苗を購入しました。

娘も「私が水をあげる」と意気込んでいました。

水やりを積極的にしてくれたのは、はじめの三日くらいでしたが。

 

 

緊急事態発生

 

ところが緊急事態発生です。

 

同じタイミングで植えたトマトやナスが順調に育っているのに対して、

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順調なナス

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トマトも順調

 

 

イカの苗といえば、葉っぱがクルクルと巻いて、大きさも全然大きくなっていません。

葉っぱも黄色っぽくなっています。これは明らかにおかしいっていう状況でした。

 

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葉っぱが巻いたスイカの苗

 

私は、その場でスマホでスイカの症状について調べてみました。

原因はおそらく、三つに絞ることが出来そうです。

 

虫にやられて?

虫にやられると苗全体が枯れてしまうことがあります。

特に今回葉っぱが巻物のようにくるくると巻いてます。

こういう時はアブラムシが葉っぱの裏についているかもしれない。

 

葉っぱの裏をめくりましたが、アブラムシの様子はありませんでした。

 

 

環境の変化にやられた?

苗の時期というのは、言わば赤ちゃんです。

赤ちゃんは、環境の変化に弱いです。特に気を付けてあげなければいけません。

8月に生まれた我が家のレイちゃんも、12月に生まれた次女のアスカちゃんも、それぞれ暑さと寒さが激しい時期だったこともあり、ほぼ1日中エアコンの効いた部屋で育てていたのを思い出します。

 

そんな敏感な時期の赤ちゃん苗。

ポットの状態から、畑という大海原に植えられる。

可愛い子には旅をさせよ。

と言いますが、巣立ったスイカの苗はいざ、大人への道を歩み始めます。

 

変わった環境に身を適合させられるかどうかは、スイカの苗次第です。

もしかしたら、まだ旅立つには早すぎて、赤ちゃんは、いじけてしまったのかもしれません。

 

5月とはいえ、雨も降って、気温が低いも続きました。

寒さに当たってしまったのかもしれません。

 

 

肥料のやりすぎか

 

実は環境の変化以外にも思い当たる節があります。

それは肥料をやりすぎたかもしれないということです。スイカの肥料は、実際に苗を植える1週間前に元肥として地中に肥料を埋めておきます。

 

言われてみれば、その肥料をあげる作業は私の娘であるレイちゃんがしていました。

子供の農作業あるあるですが、なんでもたくさんあげてしまうことがあります。

よく水やりとかも、農業体験で子供にやらせてしまうと、ついつい水をやり過ぎてしまうのです。

 

そう、その時もレイちゃんも嬉しくなって、たくさん肥料をあげていたかもしれません。

でもまぁ、良いやと思ってそのままにしていたのを覚えています。

 

肥料というのは、野菜にとっての栄養分ですが、多ければ良いというものでもありません。

肥料は水に溶けて初めて、効きます。

 

今、我が家で使っているのはスタンダードな固形肥料です。

コロコロの種のような肥料は、土の中の水分で溶け出します。

夏場は水やりついでに、肥料を溶かすと良いでしょう。

 

肥料は水に溶けて、植物に吸収されるのです。

 

肥料はカルピスみたいなもんです。

あまり肥料が多すぎると、水に溶けた時、カルピスはめちゃくちゃ濃くなります。

それは野菜にとっても嫌なことになります。

 

人間で想像してみましょう。

同じ砂糖水でも、濃すぎる砂糖水であれば人間には飲めたものでもなくなってしまいます。

 

つまり、野菜は、場所を移動させることが出来ないので、強制的にこの高濃度のジュースを飲まされるわけです。

想像するだけで、うっとなりますよね。

 

うっとなるだけならまだしも植物にとってはそれが致命傷になることもあります。

 

もしかしたら、今回それが原因でスイカの苗がやられてしまった可能性があると思いました。

 

 

今まで三つの原因で、スイカの葉っぱが巻いてしまった理由を書いてきました。

でも、正直がどれが原因かはわかりません。

もっというと、どれも原因と考えることもできます。

 

環境の悪いところにめちゃめちゃ濃いカルピスを飲まされて、いじけてしまったのだともいえます。

元の土で病原菌が蔓延していた可能性もあります。

 

なまじ昨年スイカで大成功だった分、今回もうまいこといくだろうと、あまり気にせずに進めてしまいました。丁寧さに欠けたんだと思います。

 

イカに限らず、苗というのは一番不安定な状態です。

野菜を植えるときは、赤ちゃんを取り扱うような気持ちで、ベッド(土)も、栄養(肥料)もきちんと赤ちゃんを迎えるセッティングをしてあげる必要があったのです。

 

苗を植えてからの1、2週間が終われば、本当の意味で、我が子は新しい世界に旅立ちます。

その頃にはもう、地中に根を張り、十分たくましくなったのだと言えるのです。

 

今回、2年目のスイカは失敗したということでお恥ずかしい限りでしたが、

子供たちの大好きなスイカのためにももう一度植え直そうかと悩んでいます。

《園芸コラム》家庭菜園のひそかな楽しみ  自分で野菜を育てるメリット 

 

 

 

新型コロナの感染拡大で、自粛要請がされるなか、家庭菜園の人気が高まっています。

私もコロナ禍の中、自分が借りている畑を楽しんできました。

今日は、家庭菜園で自分で野菜を作って食べることのメリットについてお話したいと思います。

 

 

 

自分で野菜を作った人だけに分かる楽しみが家庭菜園にはある

家庭菜園では、蜜を避けることができます。適度に体を動かすことにもなります。

テーマパークや商業施設が休業し、家で料理をする機会も増えています。

そんな中、自分で食べる野菜を、自分で育てる家庭菜園に注目が集まっています。

 

私自身も、家庭菜園を借りてもう2年になります。

平日は働いているので、菜園に行くのは週末だけです。

菜園があれば、ステイホームの週末でも、家で過ごして退屈な子供たちのストレス発散も兼ねて出掛けられました。菜園が趣味の私にとっては、外出自粛要請もそんなに重荷にはなりませんでした。

 

 

家庭菜園で、野菜栽培を一通り経験する中で、野菜を育てたものだけが分かる楽しみがあることがわかりました。

それは、まるで、飲食店でアルバイトをした時に、働いている人だけが享受できる「まかない飯」に近い感覚です。まかないには、お店の裏メニューをお店で働いているものだけが食べられるという幸せがあります。

 

うどん屋さんでアルバイトしていた時に、店主が作ってくれたサツマイモのチップスの美味しさは忘れられません。

普段は、天ぷらを揚げる揚げ油で作ってくれたのです。

サービス提供側の立場に立った時にだけ分かる密かな楽しみが、家庭菜園にもあるのです。

 

私は、家の庭がないので、厳密にいうと家庭菜園ではなく、近くの畑を借りて野菜を育てています。月5,000円くらいの賃料を払っています。

野菜の苗代、肥料代もかかるので、正直にいうと、お金の面でいくと割りにあいません。

スーパーで野菜を買って食べた方がお財布には良いくらいです。

 

でも、一方でお金では払えない価値が自分で野菜を育てることにもあると思っています。

スーパーの野菜では絶対に手にできない価値が家庭菜園にはあるのです。

 

 

 

一つは、美味しさです。

 

家庭菜園で作った野菜は美味しい?

 

え? 素人が作った野菜でも美味しいんですか?

 

答えは、実は素人が作った野菜でも十分美味しい野菜は作れます。

むしろ家庭菜園で作った野菜の方が、スーパーの野菜よりも美味しいくらいです。

 

なぜなら、自分で作った野菜は新鮮だからです。

野菜に美味しさの秘密は実は新鮮さにあります。

確かに、土づくり、肥料や有機にこだわって作られたプロ農家の野菜というのは美味しいです。

それは完全に農家の腕といって良いでしょう。

しかしながら、プロの農家にもどうしようもないことがあります。

それは鮮度です。

野菜は、生き物です。呼吸をしています。

呼吸をすると野菜が持っている糖分が減ってしまいます。

人間だって走った時に息切れするのは、たくさん呼吸して糖分をエネルギーに変えています。

 

夏野菜のトマトやナスなどの実を食べる野菜は、収穫した瞬間から、呼吸して糖分が減ってしまいます。だから野菜は鮮度が命なんです。(サツマイモなど一部熟させた方が甘みを増す野菜もあります。)

 

枝豆やとうもろこしは特に収穫してからの消耗が激しく、こんな言葉があるくらいです。

「収穫する前からお湯をわかしておけ」

 

これは収穫してからなるべく早く茹でてしまった方が、美味しく食べられるということです。

実際、私の菜園では最近ソラマメをたくさん収穫しました。

今年は全国的にソラマメが豊作のようですね。

 

ソラマメも鮮度が命です。

収穫する前からお湯を沸かすというわけにはいきませんが、その日のうちに茹でて美味しく食べることができました。

スーパーで買うソラマメと違って、食べた瞬間に甘みや旨味がギュッと凝縮されています。

ドラゴンボールの仙豆と形が似ていますが、仙豆を食べたと同じくらい元気が湧いた気がします。

 

おかげで子供にも大人気で、あっという間にソラマメを盛った皿は空っぽになりました。

 

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スーパーの野菜は、収穫されてから棚に並ぶまで何日かかかるものがほとんどです。

自分で収穫する野菜というのは、違います。

 

地域の直売所が人気が出る理由というのはそこにあるかなと思っています。

スーパーと違って、中間業者も入らないので、安いというのもあります。

安くて新鮮=美味しい野菜というのが、直売所の魅力です。

 

でも、自分で野菜を作れば、直売所よりも新鮮です。

先にあげたとうもろこしを例にあげれば、自分で育てるのが一番美味しい食べ方だと言えるのです。採りたてのとうもろこしは、生で食べてもその美味しさがわかります。

 

これが育てたものだけの楽しみになるのです。

 

栽培過程の副産物を楽しめる

 

あともう一つ、自分で野菜を育てるメリットがあります。

それは、栽培過程の副産物も食べられるということです。

 

今年、私の貸し菜園では、ニンニクを育てています。

ニンニクは栽培する時、土の中にあります。

スーパーで並ぶ時は、当然球根の部分だけですが、栽培中は当然、

土の上には、葉っぱがあります。はっぱが光合成して、球根に栄養分を送ります。

春先になるとニョキニョキと葉っぱから茎が顔を出します。

これがニンニクの芽です。

ニンニクの芽がこれまた美味しいのです。

中華料理の炒め物にして食べましたが、美味しかったです。

ニンニクを育てながら、二度美味しい思いができるのです。

 

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ニンニクの芽が伸びてきた

 

大根だってそう、大根はたくさんの種を巻いて、最終的に良いもの一本だけを残します。

残りは、間引いていきます。この時にでる間引き菜を細かく刻んで炒めて、ふりかけにすると美味しい。

 

とうもろこしも、一本に何本か実が着きますが、収穫して太らせるのは、1、2本だけです。

残りは途中でもぎ取ってしまいます。

でも、そのもぎ取った野菜は、ヤングコーンとして、これまた中華料理などで美味しく頂けるのです。

 

数えあげれば、キリがありませんが、野菜にはたくさんの副産物が出て、それぞれに楽しみ方があります。それら副産物は商売にはならないので、あまりスーパーでは出回りません。

まさに自分で育てたものだけが楽しめる、言わば特権になっているのです。

 

さて、これまで自分で野菜をつくった人だけが分かるひそかな楽しみをお伝えしました。

一つでも野菜づくりの魅力が伝わっていればありがたいです。

 

まだまだ私も野菜づくり2年目です。

働きながら美味しい野菜づくりを研究しています。

これからも家庭菜園の魅力を伝えていきたいと思います。

《園芸コラム》夏野菜植え付けの時期 ー GWが一番良い理由

 

いやー,やっぱりGW過ぎると暑くなってきましたね。
最近は春がなくなって,冬を過ぎたらすぐに夏になる,なんて言ったりもします。

私は出勤時にスーツを着用していますが,アウターを着なくなったのは,やはりGW明けてからでしょうか。4月中はネクタイも締めていましたけど,今はもう,ノーネクタイ。
クールビズですね。

 

4月も暖かい日は,暖かいんですけど,朝,晩となるとまだ寒さが残る感じです。
特に今年の春は,寒い日が多かったように思います。だから,4月のころはまだ春物のアウターが欲しい気温でした。だから,朝と晩の通勤時だけは春物のアウターを着て出勤していました。
昼間が暖かいからといって,油断していると,晩に思いがけず寒い思いをしてしまいます。
特に仕事でオフィスにこもっていると,浦島太郎状態です。

 

というわけで4月は,体調管理が難しい季節でもあります。

 

実はこれまでの話,野菜づくりにも全部あてはまることなんです。

 

夏野菜GW明けから本格化する理由

 

現在,夏野菜の栽培が本格化しています。
実は夏野菜の苗を畑に植える時期というのは,GW頃が良いといわれています。
私も今年はGWに,トマト,ナス,トウモロコシ,キュウリ,枝豆などなどを植えました。
毎年,GWはお出かけと畑仕事と大忙しなのですが,今年は例の感染症の影響で自粛ムードなこともあって,ゆっくりと畑仕事に汗を流すことができました。
子どもたちも,水やりがんばる!とやる気になっています。

 

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農家の方も,GWは農作業に忙しいので,休み無しで働いておられる方が多いです。

 

なぜGWなんでしょうか?
4月ではダメなんでしょうか? 
4月に植えれば,多少GWに余裕が出るのではないか。そんなことを思います。

でも,みなさんの4月の服装を思い出してみてください。
まだまだ,4月は朝・晩は冷え込むので通勤時はアウターを着用するというお話をしました。


野菜にとっても,同じなんです。


夏野菜は,その名のとおり夏の野菜です。暑いのを好みます。
夏野菜にとって心地が良いのは15℃~30℃の間です。
朝,晩が冷え込むと夏野菜だって体調を崩してしまいます。丸裸ですから。

 

プロは4月に温室育ちにする

 

なので,プロの農家が育てる場合は,ビニールハウスやビニールトンネルなどの屋内のような環境で育てます。春の寒い風から身を守ってあげる必要があるのです。
特に野菜は,人間以上に温度に敏感です。春の遅霜などにあたってしまいますと,かよわい幼児のような苗では,そのまま死んでしまうことだってあるのです。
ですから,人間以上に過保護にしてあげる必要があります。

 

難しいのは,日中です。
今年もそうでしたが,春も下旬になると,朝晩の寒暖差が激しくなってきます。
そう,日中も暑くなるのです。我々も日中はジャケットを脱ぐ日だってあります。

ビニールハウスで育てていると日中の温度が高温になることがあります。
今度は逆に暑すぎる心配をする必要が出てくるのです。

野菜も人間と同じようにジャケットを脱ぐ,つまりは,ビニールをはぐ必要が出てきます。当然夜になると,また寒くなってくるので,ビニールをかぶせたり,外したりできるようにします。ビニールハウスの仕組みとして,ビニールを巻き上げる形で,ハウスに外の空気を入れてあげられるようになっています。

 

とはいえ,そのビニールの開け閉めは,毎日しないといけません。


野菜は自分でジャケットを脱げないので,農家がしないといけないのです。
だから,4月は温度管理が難しいですし,趣味の範囲で菜園をしている私では,毎日の開け閉めが出来ない4月の野菜の栽培は難しいのです。


これがGWまで日が進むと安心です。
GWになると,朝でもそこそこ暖かくなります。アウターやジャケットを脱いで出勤することも可能になります。
野菜も,ビニールの力に頼ることなく,育てられるようになるのです。
ですから,我々のような趣味で農業を営む週末菜園家は,GWに入ってから野菜を植えるようにしています。
着たり脱いだりの手間暇をかけなくても済むくらい,5月に入って十分暖かくなるので,GWでの夏野菜の植え付けが奨励されているのです。

 

 

季節の変化をとらえるのが農業

 

農業というのは,本当に季節の変化をとらえることが重要です。
野菜は,人間以上に季節に敏感です。野菜の気持ちになって,栽培しましょうという言葉はあながち間違ってはいません。
人間が寒いと思ったら,野菜も寒いと思うものです。
5月が過ぎれば,次はあっという間に6月,つまり梅雨の時期に入ります。
雨が続くと病気の心配がでます。人間だって雨で冷えると風邪をひきます。
暖かくなったからといって,野菜を植えられる期間は以外と短いのです。

季節に左右される。よくも悪くも農業はそんな営みです。
自分が現在感じている季節感が農業には重要です。
今日の服装を選ぶとき,野菜たちが感じている気温にも思いをはせると,野菜作りにも成功するかもしれません。