Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

農業

コミュニケーションの場としての直売所

先日東京を訪れた際、青山の国連大学前のファーマーズマーケットにいってきました。 都市部の直売所というものがどのように運営されているのか確認したかったのです。 日曜日のお昼頃に行きましたが、なかなかの賑わいでした。若者など子育て世代が多かった…

農業所得倍増計画は誰のための政策か

安部総理が先日、アベノミクスの第三の矢である成長戦略として、農業所得の倍増計画を打ち出しました。野心的な政策だと言われている部分もありますが、政策の中身をみると今まで議論されていた内容であることもあり、本当に出来るのかなぁ、と思ってしまい…

農業・農村の多面的機能

農業とは,言うまでも無く,人間が生きていくために必要な食料を生産する産業です。そして日本には,その農業を主な産業としている“農村”というものが存在しています。農村においては,集落の高齢化が著しく,また後継者もいないため,農業の衰退が問題視さ…

米は日本人の精神的土台?

日本の農業:改革すれば世界と戦える 日本農業の記事を読んでいたら、気になるコメントがありました。それは渡部恒三氏による「米は日本人にとっての精神的土台」。というものです。それでもって、TPP加入による米価格の低下からの生産量減少に反対をし…

農業と太陽光発電の共存ーソーラーシェアリング

支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取り扱いについて 平成25年3月31日農林水産省が上記タイトルの通知文を公表しました。 支柱を立てて営農を継続する太陽光発電とは何でしょうか?おそらく字面だけではどんな…

トランセンド法とTPP

最近職場で協働の「場」づくり研修というものを受けました。 協働の「場」づくりとは、課題解決や企画会議などの会議の場においてアイデアが活発に出されたり、議論が円滑に進めるにはどうすればよいかなどを最新の理論やワークショップを体感しながら学ぶと…

TPP加入でも”我関せず”な農家が実は多い?TPP加入による影響

本日、安部総理大臣がTPP交渉参加を表明しました。 昨日のニュースでは、政府試算によるとTPP加入によって農業生産額は3兆円減、とも報じられていました。日本の農業総生産額は8兆円なので、3兆円となるとなかなかのインパクトになります。しかしながら…

痕跡の残らない遺伝子組換え技術~新しい植物育種技術~

最近、EUでは新しい植物育種技術(New Plant Breeding Techniques)についての報告書がまとめられました。 その中で取り上げられているのは、遺伝子を改変した痕跡が全く残らない遺伝子組み換え技術が色々な形で開発されてきていることです。今回はその中の…

世界農業遺産

里山・里海を中心に持続的な農業が取り組まれてきた能登地域,「トキと暮らす郷づくり」として生物多様性保全型の農業が認められた佐渡地域が昨年6月,世界農業遺産に認定され,メディア等でも注目を集めました。 ジアス(GIAHS:世界農業遺産)とは、FAO(…

ハンターが絶滅する!?~見直される“狩猟文化”~

NHKのクローズアップ現代にて特集が組まれていました。ハンターというのは、いわゆる猟師さんのことで、趣味でシカやイノシシなどを狩猟する人たちのことです。趣味というと少し語弊があるかもしれません。古くから山間部地域においては、動物タンパクの確…

自給率よりも自給力が大切

強まる穀物自給率向上の声 進む都市化 農業人口、耕地面積の減少危惧 上記のニュースのように最近は中国でも日本と同じように食料自給率を向上しようという動きがあるようです。 記事の中で,食料自給率向上に目を向けなければならない理由として次のように…

IPM-総合的病害虫管理について

今日は農業の病害虫防除の考え方として最近とりあげられることの多いIPM(Integrated Pest Management)について紹介します。 IPMは直訳すれば、総合病害虫防除と言います。FAOが出している定義としては以下になります。 農作物に対する有害生物制御に応用…

農協の地域独占について

昨年の選挙では、日本維新の会やみんなの党が農業政策を語る際に、強い農業をつくるためには農協の地域独占を変えていく、ということを主張していました。 さて、農協の地域独占とはいったいなんなのでしょうか。大きく批判されているのは、主に次の2点で…

自民党政権になって農業政策は

選挙が終わりました。今回は自民党が政権を取ったことによる農林行政への影響について、考えてみたいと思います。 まず、民主党の目玉政策であった戸別所得補償はどうなるか?民主党の中では、子ども手当と並んでバラ撒きと批判の多いこの政策。 この政策が…

根粒菌について 2

マメ科の植物と共生して、窒素固定を行う根粒菌。これだけ聞くと農業への応用に可能性を感じますね。しかしながら現実はなかなか難しい課題があるようです。 ひとつにはそもそも田畑に根粒菌が存在している場合、根粒菌の接種の効果はいまひとつになるとい…

根粒菌について

今回は根粒菌を紹介してみたいと思います。 根粒菌、高校で生物を選択した方なら聞いたことのある名前でしょう。根粒菌はマメ科植物と共生する微生物です。どのように共生しているかというと、根粒菌は植物の根っこにちいさなコブのようなもの(=根粒)を…

限界集落の真実

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書) (2012/01/05) 山下 祐介 商品詳細を見る この本で取り上げられる過疎の問題は、私の仕事のフィールドである農業の分野と密接に関係しています。 限界集落と呼ばれるもののほとんどは、農業や林業が主な産…

植物工場プロジェクト解散

植物工場事業を廃止 シーシーエス、収穫量下回る フェアリーエンジェルの植物工場プロジェクト解散のニュースは,私にとって結構衝撃でした。 数年前から植物工場はかなり注目されており,特にフェアリーエンジェルはメディアにも取り上げられていました。そ…

モンサントが嫌われる理由

モンサントに「2011年の最悪の企業」の烙印 モンサントに「2011年の最悪の企業」の烙印 | カレイドスコープkaleido11.blog111.fc2.com モンサントという企業をご存知でしょうか?アメリカの農業・化学メーカーで作物の種子や農薬を製造しています。 日本では…

耕作放棄地=シャッター商店街問題?

今回は耕作放棄地について考えてみたいと思います。耕作放棄地とは文字通り耕作が放棄された農地のことを言い,現在日本では,山間部の集落を中心に後継者不足・野生鳥獣害を理由に耕作放棄地が増加傾向にあります。 この耕作放棄地問題ですが,結構誤解さ…

市民農園の話

今日は仕事で関わっている市民農園の話。 市民農園ってなにかといいますと、市民が誰でも農作業を体験できる農園で貸し農園って言ったりします。 農地を10-50平米くらいで区画割りして、そこを入園者が自由に農作業を楽しめます。 と非常にざっくり言い…

植物工場の将来性

素材メーカーに新たな収入源 農業関連事業強化を加速 植物工場をめぐる動きが活発です。記事では、三菱樹脂や日清紡などの素材メーカーが、植物工場を新たなビジネスチャンスとみて、積極的に取り組んでいるのを紹介しています。 本エントリでは、記事内での…

遺伝子組み換え作物

新読み書きバイオ[5]遺伝子組換えパパイヤが歓迎され定着した6つの理由 遺伝子組み換え作物は、日本では安全性の問題でほとんど消費されておりません。大豆やコーンも遺伝子組み換えの表示の義務づけられています。 なぜ、日本では遺伝子組み換え作物では受…

ひとは悲劇がお好き?

先日、放射性セシウムで汚染された土壌の除染に有効とされていたヒマワリが、実際には期待されていたほどには除染効果が少ない、という試験結果が農林水産省から発表されました。 そのニュースが結構大きく取り上げられていたのが気になったので、検索してみ…

農業は自然って言われるけど実は違うというお話

パキスタンの大洪水は農業が原因?natgeo.nikkeibp.co.jp グリーンツーリズムなんかが流行った関係で、「生物多様性」とか「自然」とか農業には環境に良いイメージがついてしまっている気がします。しかしながら、上の記事をみていると”環境を人為的に改変し…